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■英語はやっぱり難しい?

 現在では、数多くの英語教材、英会話サービスがあふれています。幼児を対象にしたものから英検やTOEFLなどの資格試験対策。もちろん、英会話に関するものやリスニング教材、最近では小学生用の学校補助教材など多岐に渡ります。

 私の大学受験は、英語との格闘といっても過言ではありませんでした。とにかく英語が苦手。高校2年時のセンター試験形式の模試では40点ほどしか取れませんでした(200点中)。転機となったのは、予備校での英語の授業でした。これまで曖昧だった英語の理解が深まり、センター試験でも9割ほどの点が取れるようになり、数学科受験にも関わらず英語の得点率の高さで大学受験もクリアできるほどになりました。
 日本式(というより予備校式)の英語学習が合っていたのか、その後英語の読み書きで苦労する場面はなくなっていきました。現在も、会議や研修時はスピーキングで苦労はしていますが、メールのやり取りに関しては(多少のストレスはありますが)ビジネスシーンでも困らないレベルにはなったように思います。あのとき英語を頑張って勉強してよかったと思います。

 今回は、そんな私の思い出話しではありません。そもそも、「日本人にとって英語の学習は本当に難しいのか?」ということについて、書いてみたいと思います。

◆言語間距離という壁

 英語を習得することは「第二言語習得研究(SLA)」という名のもとに、さまざまな研究がなされています。その中で、言語間距離という概念があります。世界には様々な言語がありますが、その言語どうしでも、近いものと遠いものがあるという考え方です。少し古い研究論文ですが、アメリカ国務省の外交官養成機関での研究をご紹介します。
 複数のアメリカ人学習者が、様々な言語をそれぞれ学習し、上級レベルに達するまでにかかった時間をまとめたものです。週30時間の集中コースで日本語や中国語、フランス語やスペイン語などを学習してもらい、上級レベルに達するまでの時間を計測しました。
 その結果、フランス語やスペイン語は20週ほどで上級レベルに達したのに対し、日本語や中国語は約44週かかったそうです。実に2倍以上の時間がかかっています。

 フランス語などは、英語の文法と非常に近いものがありますので、習得がしやすいことに対して、日本語は言語体系が違うため、非常に時間がかかるわけです。日本人にとって英語を学習することは、やはり難しいことなのかもしれません。
 ちなみに、日本語と言語間距離が近いのは韓国語だと言われています。国が近いので、ひょっとしたら言葉の起源が近いことが理由の1つかもしれませんね。

◆日本式の学習は、あながち悪くない

 Let’s Goなどに代表されるオックスフォード大学出版局が出しているELT(English Language Teaching)教材などを見たことある人は多いかと思います。私たちもUP AND AWAY という教材を推奨し、これを用いたレッスンもしばしば行なっています。これらの教材は、英語を母国語としない人たちに向けた英語教材ではありますが、万国共通して効果的な教材かというと、そうではありません。これらの教材は、いわば最大公約数的なものであり、絶対的に効率的なものではないのです。

 例として、冠詞(aやtheなど)を考えてみましょう。私たち日本人を苦しめる憎っくき冠詞ですが、ELTで提唱されている「自然な順序」では初めの方に出てきます。英語圏(と似た言語体系の国)で育った子供達は、何回も何回もaやtheを使い続けてきたので、その使い分けを無意識のうちに行うことができますが、日本語には冠詞という考え方は定着していないので使い分けが非常に難しく感じるのです。ちなみに、フランス語やドイツ語などは冠詞がありますので、このあたりも言語間距離が近い理由の1つでしょう。
 逆に、「所有の’s」(”Koki’s pen”で「Kokiのペン」)はELTの自然な順序では後ろの方に出てきます。しかし、日本人にとっては所有格の「の」というのは馴染みがあるので、この習得はとても早いわけです。

 つまり、日本人が日本人のために考えた英語学習の仕方は、理にかなった方法ともいえます。

◆けれど、やはり日本式の英語学習には課題も多い

 英語学習に関しては、ネイティヴと同じ方法が必ずしも効果的でないと、私は考えています。とはいえ、現在日本で行われている英語学習が必ずしも正しいとは限りません。今でも覚えているのですが、私の中学時代 I want toとI would like to は「私は〇〇したい」という同じ意味だ、と習いました。後者の方がより丁寧であると習ったのです。
 しかしながら、私の解釈としては「自分がしたいのか」「相手にしてほしいのか」という視点で使い分けているのですが、このような状況に応じた使い分けや微妙なニュアンスの違いなどを意識した訓練が疎かになっているように思います。たしかに同じ意味ですから「読解」において勘違いすることはありませんし、試験での点数に影響はないと思うのですが、いざ自分が使うときには注意するべきでしょう。
 また、細かな点に着目しすぎることも良くないように感じます。英語を使う段階になれば、たとえば複数形や三単現のsなど、「会話」ではそこまで重要ではないものが、テストでは採点者が細かく減点してしまいます。窓のさっしに溜まったホコリをチェックする嫌味な姑よろしく、細かいことでどんどんと減点をしていくわけです。これでは英語に対する「難しい」「嫌いだ」という感情ばかりが募っていくのは致し方ないでしょう。
 せめて小学校で英語を学習させる際は、そのような細かい減点項目で英語を嫌いにさせることなく、「まず使ってみる」「まず楽しんでみる」という姿勢で取り組んでほしいと願うばかりです。

 英語と言っても所詮道具の1つにすぎません。言語間距離に臆することなく、失敗を何度も繰り返しながら、異国の人とコミュニケーションを取る楽しさを感じてほしいと思います。

Koki

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